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目隠しフェンス自作

最近急に寒くなってきました。

こんな時は暖かいお風呂に浸かるのが一番幸せです。

 築一年半になる我が家には電気温水器(エコキュート)を導入しています。コイツは悪魔的に高いプロパンガスと契約しなくてもお湯が沸かせる、まさに田舎民にとっての神アイテムなんですが、いかんせん本体が冷蔵庫ばりにデカイです。しかも我が家の場合、玄関の真横がお風呂になっている構造上、道路から丸見えちゃってます。これはいけない!

という訳で、自宅の外観オシャレ化計画の第一歩としてエコキュートの目隠しフェンス作りに挑戦してみたいと思います。今回はロードバイク要素ゼロでお送りします。

 

 

 

①基礎と支柱作り

 先ずはフェンスを支える柱を地面に固定するための基礎を作ります。ホームセンターで基礎となるコンクリートブロック(¥990)を購入し、穴を掘って埋めます。その際に水平器を使ってブロックに傾きがないように調整したり、水糸を使って全ての基礎の高さを揃えたりします。

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基礎ブロックは高さが40センチくらいあるので、これでも結構埋まってます。

 次に、基礎ブロックの角穴にモルタルを流し込んでフェンスの基礎となる支柱を立てる作業ですが、今回は支柱の素材にアルミ角パイプを使用しました。安く仕上げるのであれば断然木材なのですが、長年の風雨で腐って脆くなったりするかもしれないし、取り付けた板の重みでグワングワンなって使い物にならないかもしれないし…。(主に後者が心配だった)

その点アルミは強度がダンチなので安心できます。あえて欠点をあげるとすれば、加工にちゃんとした工具が必要になることと、お値段が高いことでしょうか。あと、ホームセンターでも売っていない場合がけっこうあります。(近くのカインズにはありませんでした)

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4mのものを購入し、半分にカットしてもらいました。これ一本でお値段なんと5760円! 先端のキャップも一緒に購入

 モルタルを流し込む前に支柱が沈んでしまわないように、基礎ブロックの角穴の中に適当に砂利を入れておきます。そして、モルタルを大体3分の2ほど流し込んだ後、支柱を差し込みます。パイプの中にもモルタルを入れる必要がありますので、間違っても手順を逆にしないように。水平器を使って傾きが出ないように微調整した後、予め作成しておいた楔を四方に差し込んで固定します。

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端材を使って予め作成しておいた楔です。大きさは適当もいいとこ。

モルタルが硬化したら楔を外し、穴が埋まるまで再度モルタルを流せば基礎と支柱作りは完成です。

 

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作業中、近所の人に「掲示板でも作るんか?」と言われる。確かにアルミパイプが掲示板っぽい…

 

②目隠し板作り

 無事支柱が立ちましたので、次はフェンスの本体となる目隠し板の作成に取り掛かります。

ネットで調べてみると支柱に対して横向きに板を取り付けているパターンが多い(というか殆ど)印象ですが、私なりにここには拘りがあって、絶対目隠し板は縦向きにしてやろうと予め決めていました。理由は単純にして明快、『かっこいいから』です!

 

という訳で、ホームセンターにて『杉材野地板』という木材を入手します。

 この野地板はちゃんと加工された木材とは違い、素手で触ればトゲが刺さりそうなほど荒々しく、水分を含んでいて無駄に重く、何ならカビが生えているような野性味溢れる素材です。なのでDIYに使用するためには一手間加える必要があるのですが、その分とにかく安いです。2メートル近い板が12枚セットでお値段なんと799円。一枚あたり66.5円で買えちゃいます。これを2セット(計24枚)と目隠し板を取り付けるための適当な棒を3本ほど購入します。

 加工する前に、一枚一枚バラバラにして直射日光や雨の当たらない場所に2〜3日干します。ある程度乾燥したら、表面を整えるためにサンダーでヤスリがけをしていきます。サンダーは安いものだとアマゾンで3千円も出せば購入できますので、間違っても手作業でやろうなどとは思わないでください。永遠に完成しなくなります。

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表裏全てやすりがけできたら、カンナで角を取ります。


下準備ができたら次は塗装です。

 家全体の雰囲気に合わせて色はこげ茶を選択。板24枚と棒3本全ての表裏、上下、左右側面に黙々と刷毛で塗っていきます。ヤンヤンつけボーみたいに大量の塗料の中にドプンと沈められたらどれだけ楽だろうか…。

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左の3本が目隠し板を取り付けるための棒です。赤松KD材という木材です。

 

 

③組み立て

材料が全て揃いましたので、次はいよいよ組み立て作業です。

 まずは目隠し板を取り付けるための棒を支柱に固定する必要があり、そのためにはアルミ材の支柱に穴を開けなければなりません。試しに家にあったノーブランドの電動ドライバーにドリルビットを取り付けてガリガリやってみましたが全く歯が立ちません(と言うかパワー不足で止まる)でした。となると選択肢は一つしかありません。そう、アマゾンです!

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男心をくすぐる無駄な格好良さ。バッテリーが二つと収納ケースまでついて一万ちょっとで買えちゃいます。安い!

無事ドライバーが届いたので、早速穴を開けていきます。支柱の上中下の三箇所にステンレス六角ボルトを通すための貫通穴を開けます。

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ボルトの長さは支柱の幅+板を取り付ける棒の幅+2センチくらいあれば十分だと思いますが、万が一足りないと泣きをみるので気持ち長めの方がいいかもしれません。

 アルミパイプに貫通穴が空いたら、板を取り付ける棒にも同じように穴を開けます。片方が空いたら仮固定し、棒の真ん中辺りに水平器を乗せて反対側の穴の位置決めをします。

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板を取り付けるための棒の固定が完了しました。ここまで来ると少し完成が見えてきたような気がします。もう掲示板には見えない(多分)!

 

さて、いよいよお待ちかねの最終工程。目隠し板の取り付けにかかります。

 使用するネジはユニクロ軽天ビスというドリルネジで、山ほど入ってお値段たったの190円でした。ユニクロ素材のネジは以前の弱い電動ドライバーで散々ナメた経験があるので正直使いたくなかったのですが、事前に計算してみたところだいたい144本ほど必要なため、経済的な理由からこの素材を選びました。パワーのあるインパクトドライバーと新品のビットな

ら、まぁ何とかなるでしょう。

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取り付けは左右どちらかの端から順番に。隙間の調整には左の方にチラッと映っている端材の木を使用しました。

洗濯バサミを使って仮固定し、板一枚につき計6箇所ネジ止めします。ちょっと面倒ですが、ネジを入れる前に細いドリルビットで下穴を開けておくと、ネジが斜めになったりする嫌なトラブルを未然に防ぐことができます。因みに慎重派の私は計144箇所のネジ全てに下穴を開けました。

 

順調に数枚の板を取り付けた所で、ある問題に直面しました。

 

それは…

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『棒を取り付けたボルトが出っ張ってて板が打ち付けられない問題』です。

 

 ボルトの頭の厚みは5ミリ以上もあるので、上から無理矢理ネジ止めしようとしても届きません。仮にそこだけ長いネジを使用すれば、板を固定すること自体は可能ですが、今度は逆にボルトを外して目隠しフェンスを取り除くことが不可能となります。エコキュートに何らかの問題が発生し、修理等のためにフェンスを一時的に外す必要性が生じた時を想定してわざわざボルトを使用したのに、外せなくなっては元も子もありません。

 

ちょっと不細工だけど、ここだけ板と板の隙間を大き開けてやり過ごそうか?

答えはノー

 

実はこの問題に対する答えは事前に用意してありました。

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ドリルビットと同じようにインパクトドライバーで使用できるボアビットというこの商品。ご想像の通り、これを使えば木の板に円形の穴を開けることができます。つまり、ボルトの頭が当たる部分の板にまぁるいを開けちまおうって寸法です!

 

そんでもって…

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横からは丸見えだが、道路からはエコキュートが見えなくなったのでヨシ!

なんやかんやで完成!

作業に没頭し過ぎて、途中の写真を撮り忘れていました。(汗

全体的にもう少し横に長くすれば良かったような気もしますが、支柱の数を増やすと追加でアルミパイプを買わねばならず材料費が跳ね上がるのでまぁ良しとしましょう。

作業的には全ての板を打ち付けた後、ネジなどに同色の塗料を塗って出来上がりって感じです。最後の板は棒の長さが足りなかったのでネジの位置がかなり偏っていますが、ネジに色を塗るとさほど気になりません。

 

 では、記事の最後に恒例の金額計算といきましょう。

・フェンス基礎 ¥990×2個

・流し込みモルタル ¥1,090×3個

・アルミ角パイプ(4m) ¥5,760(樹脂キャップ ¥180×2個)

・赤松KD材(目隠し板取り付け棒) ¥200×3本

・杉材野地板12枚束 ¥799×2セット

・塗料(焦茶色) ¥2,580

ユニクロ軽天ビス ¥190

・ステンレス六角ボルト ¥124×6個

材料費のみだと、合計¥17,082でした。

 

 次に作成するにあたって購入した工具代です。

インパクトドライバー ¥1,1950

・サンダー ¥3,499

・ビットセット(下穴開けとネジ止めに使用) ¥998

・鉄工用ショートドリル ¥595

・木工用ボアビット ¥549

・刷毛 ¥198

工具代合計で¥17,789と少しお高めになりましたが、ほぼインパクトドライバー代なのでしょうがないでしょう。今後のDIYのクオリティを上げるための先行投資と考えましょう。

 

 約一ヶ月ほど仕事の休みをほぼDIYとホームセンター巡りで潰す日々を過ごしていたので少し身体が鈍ったような気がします。そう言えば9月末にビワイチをして以来、ロードで走りに行っていないような…。

次回はロングライドの記事を書けらたらいいなぁ。